Inspirational Mind

2003.10.11 - 2011.04.11

ソラニン

ときたま

何年かにいちど

こんな物語になぜか巡り会う

ひとは、窮屈な状態が苦しくてたまらないけど

窮屈で不器用にしか生きられない

でもまあ、それでいいのだ

日常のちょっとしたいいこと

仲間との他愛ないけど本気な時間

ちょっと心を揺さぶられる風景

そんな瞬間に救われて

そんな瞬間に幸せを感じて

そんなイメージを感じさせてくれる物語


誰がどういう立場になっても

そういった基本的なことは変わらない

だから日常はあがいて

窮屈だっていい

小さなことにおどらされて

おおきな波に翻弄されて

でも身近な人との

身近なちょっとしたできごと

そういった何気ない時間がとても大事で

なにか幸せな空気を感じるものなんだ




その瞬間には気づかないものだけど

まあいいや

ソラニン 1 (ヤングサンデーコミックス)

ソラニン 1 (ヤングサンデーコミックス)

ソラニン 2 (ヤングサンデーコミックス)

ソラニン 2 (ヤングサンデーコミックス)

ソーシャルコミュニケーションの加速に合わせて形式知を流通させたら

職場での仕事において生まれたノウハウは在籍する企業や関わっているお客様のものだ。それは揺るぎない。でもそれはあくまで名目上のことで、ノウハウは企業ではなく「個人」に蓄積される。それも事実でこれが俗に言う暗黙知と言われるもの。

自分のいるIT業界だけの話ではないと思うが、企業内には個人によって生み出された様々な成果物がある。提案書や紹介資料、サポートデスクでの回答や社内外にむけた報告書などの資料。これらの中には各種のノウハウが含まれているがすべてではなく、行間に込められた個人や関係者が体感することで得たものは含まれていない。まあこれが形式知

一橋大学の野中先生によれば、形式知を得ることによって個人の知恵に変えるためには実際に体験・体感するしかないとされている。形式知は重要だが、それを自分のものにするためには体験するしかないわけだ。

そうすると、企業内に蓄積されている様々な成果物たち(形式知)をある企業内にのみ蓄積しておくことに意味はないのではないかと最近思う。機密情報や秘密保持に関わる情報はもちろんNGだが、そうではないものも沢山あるはずだ。そういったものは、インターネット上にでも公開してしまえばいいのかもしれない。なんなら作成者の名前もつけて。

優れた本を読んでもその通りに実行できるわけではないし、優れた提案書を利用しても同じ販売活動を誰もができるわけでもない。同様に、優れた方法論を実行するためには実行するための組織文化や体制が必要なわけで、発信する側にはデメリットはほとんどないと思われる。

むしろ、メリットの方が大きいのではないかと思う。

自分はIT業界にしか在籍したことがないためそれ以外のことは言えないが、世の中に出回っているソフトウェアの機能的な差は失われつつある。あるテーマにおけるコンペにおいて、同じソフトウェアが複数の企業から提案されることも日常茶飯事だと思う。判断する要因になるのは目の前にいる人だったり、自分の知る限りでの企業イメージだったりする。

どれだけその分野に精通しているか、どれだけ技術力があるか、技術動向に対するバランス感覚をどれだけ持っているかなど、表面的な情報では見えにくい感覚にも大きく左右されていると思う。

ソーシャルWebの発達によって、個人間のコミュニケーションが急速に加速している。従来のコミュニケーションでは接することのなかった人への到達速度も同様で、それらは継続的に発信される情報と、それを発信している個人のつながりによって当人たちも知らないうちに繋がっていたりする。

そうすると、情報は発信した方が「得」なのだと思う。従来から企業内のナレッジマネジメントの話では言われ続けてきたことだが、今後は企業内にとどまらず、企業内からの情報発信というかコミュニケーションに強い企業が世折り力を持っていくのではないか。

とはいえ、何でもかんでも発信すればいいわけではなく、精査や校正等は必要になるのだろう。かといって、広報部門などで集約して管理していては、従来となにも変わらない。ある程度個人に任せるなり、すでにそういった力を持った人を支援するなりするしかない。

ソーシャルコミュニケーションの波はどうせ止められない。であれば、それに逆らわずに活用する道を考えていかなければいけないし、それができる企業とできない企業の差は大きくなりそうな気がする。うまくやるところは必ずあるから。いや、すでにあるのか?

書いていて何だが、ちょっとこわい話だ。
個人が表にでる分、個人の責任も大きくリスクもある。

急速すぎる。

ポメラが変えてくれたこと

前回のブログもそうだったのだが、文章はポメラで書いて送信はBlackberryから行った。本や商品の紹介はできないが、ブログを書いて送信するくらいだったらそれで事足りる。

それでなにが起きたかというと、ノートパソコンを持ち歩かずに済んでしまったということ。そうすると、鞄のサイズが一回り小さくて済む。個人的には結構大きいことなんだ。これが。

ノートパソコンを持ち歩こうとすると、緩衝材付きのケースが必要になる。そうすると、専用のケースに入れるか、ノートパソコンを入れるスペースのあるブリーフケースに入れるしかない。休日なのに。

ポメラだとケースに入れても小さな鞄に入る。microSDカードをBlackberryに入れ替える手間はあるが、それにしたってノートパソコンにデータを転送するよりは楽だったりもする。

小さな変化。代用品や別の手段はいろいろあるが、現状自分にとって文章を書くのに最もストレスフリーな端末がポメラだったからこそ起きた変化かもしれない。同じような端末でも、起動や入力時にストレスをちょっとでも感じるようなものだったらだめだったのかもしれない。
BlackBerry from DOCOMO

iPad欲しい

来週10日にiPadの予約が開始される。iPadについては発表当時はあまり興味がなかったのだが、仕様の紹介を知るにつれて興味をもち、イベントの懇親会でいち早く手に入れた方にiPadにプレゼン資料を見せられながら説明を受けたりしている過程でどんどん欲しくなってきている。でもとりあえずは買えない。お金がないから。だから教えてください。

iPadという端末が生む新しいライフスタイルやワークスタイルに関しては、自分がさわっていないのでなにも分からない。想像はできるけど、それは既存の自分のスタイルの延長上でしか考えられないので、それはきっと「新しいこと」ではない。Twitterにしても、自分でblackberryを使うようになって、常時参照ができたり、瞬間的に書き込みができるようになるまでは対して利用もしなかったし、大して価値も感じていなかった。

今興味があるのは、ノートパソコン+スマートフォンという自分の構成が、iPadスマートフォンに置き換えられるかどうか。外出時だけでなく、日常の仕事、生活おいても。

これはたぶん変えられる。メールの読み書きがスマートフォンより迅速にできて、Keynoteで資料も作成ができて、リモートデスクトップで時たまPCの環境にアクセスができればたぶん置き換えられる。でもそれだけだと、iPadを使っているという自己満足だけで、入力がスマートフォンより早いといってもPCより遅いわけで、効率は落ちてしまいそう。

では他の価値は? というと、いま思いつくのは「見せる」という行為。イベントの懇親会会場でiPadで資料を見せてもらいながら説明を受けたと書いたが、これはiPadでないとできないかな、と思っている。ノートパソコンでは仰々しいし、スマートフォンでは見にくい。懇親会どころか、居酒屋の席でも十分使えそうな気がする。

どんな場所でも即座にプレゼン。チョット魅力的、いやすごく魅力的か。iPadなだけにはじめのうちであればかっこ良く見える効果もあるか? 

いま見えているのはそれだけなのだが、個人が見いだせる可能性が自分以外にも山ほど言われている端末だけに、自分が感じる「いままでにない魅力」が一つあるだけで、それは「買い」だということを意味しているのではなかろうか。

あーほしい。
BlackBerry from DOCOMO

Twitterが教えてくれたブログの書き方

GW中に久々にブログを書くことを再開して、意識はしていないもののほぼ毎日更新をしている。ブログを書き始めたのが2001年頃。このブログに記録が残っているのが2002年からか。合計でも100件弱しか更新していないのだが、それでもその当時の記事がネット上に残っているのはありがたい。ただまあ、ブログを継続しているとは言い難い。単純に何度も挫折しているだけなのだが。。。

ブログを書き始めた頃は編集会議の「編集・ライター養成講座」に通っていた頃で、記事でお金が取れる内容とはどんなものか、と言うような事を意識して書こうとしていた。プロのライターになるにはどうしたらいいのか、とか様々な人が面白いと感じてくれる記事とはどんなものかとか、あれこれ打算的なことを考えていたわけだ。そうすると、変なプレッシャーばかりかかってしまい書けなくなる。内容も変にまとまってつまらなくなる。

今は、結構気楽に文章を書いている。というのは、極めて主観的で個人的な感想だったとしても、内容が陳腐で合ったとしても、ある個人の意見や考えはネット上ではそれなりに役に立つ事がわかってきたからだと思う。そう考えられるようになったのはTwitterのおかげだと思う。

ブログをあれこれ読んでいた頃から何となく感じていたことだが、Twitterに関しても同じで、ある時事情報や自分が欲しいモノがあった際に、一人のレビューやブログの記事だけを参考にすることはない。色々な人の意見を多数吸収することで、多角的な意見を知ることができ、その複合要素である事柄の全貌であったり、モノの価値や自分に合うかどうかなどを知ることが出来る。1件のブログの記事の品質はそんなに問題ではなく、色々な立場の人たちの意見や感想を吸収できることが重要だと思う。

Twitterがすごいのは、その多角的な意見をほぼリアルタイムで、膨大な数の情報に触れられる事だと思う。ブログではそんなにたくさんの記事に触れる事は出来ないが、Twitterであればキーワード検索をかけるだけで、内容によってはとんでもない数の意見を聞くことが出来る。Twitterを日常的に見続けている理由はそのためで、既存メディアに代わるモノだと言われている理由もそんなところだろう。情報源として自分がある程度信頼している人をフォローしておけば、関連する情報は日々TLに入ってくるし、キーワード検索をかければ、自分の価値観を超えた領域の人たちの話も聞くことが出来る。

まあ、これはTwitterの話で、逆にTwitterがこれだけ普及してきたことで、ブログの意味合いも少し変わってきているのかもしれない。情報量が多いだけに、誰のブログでも読むわけでもなくなり、読む価値を感じる人のブログしか読まなくなった。かといって、あまり気合いを入れすぎる必要性も感じない。それぞれの価値観で自由に書いてくれれば、立場の違う、生き方も違う人たちの話は十分ありがたく、読むときには読む。多分、書き手がプロでも素人でも平均点の差はあっても変わらない。

そう考えるようになって、ブログが書きやすくなった。
継続するかどうかは分からないが。。。

稼げる 超ソーシャルフィルタリング

堀江貴文氏の新刊「稼げる 超ソーシャルフィルタリング」を読んだ。

Twitterでのつぶやきやブログが非常に面白かったこと、その後おもわず有料メルマガに申し込んでしまったこと、そしてそのメルマガがまた異常に面白かったこともあり、基本内容については信頼していた。なんとなく、読んだらすぐ使えるような内容を記載するはずだという思いこみもあった。

また、氏がライブドア時代に執筆した「100億稼ぐ仕事術 (ソフトバンク文庫)」などで、1日5000通のメールを捌いていたことが記載されていたことや、自分の現状の仕事を省みた際に、メールのウェイトは非常に高いにも関わらず。その裁き方の工夫は対してしていないこと。また、今回の内容が従来のメール術をベースにGmailiPhoneTwitterなどの「いまのツール(GmailTwitteriPhone)」を活用に視点をあてた現代版だと言うこともあり、発売された直後に即買いした。

本書は3部構成で、1部がTwitteriPhoneによるソーシャルフィルタリング、2部がGmailを利用したメールの捌き方方、3部がメーリングリストを利用した仕事の進め方がまとめられている。本のタイトルであるソーシャルフィルタリングは1部にかかっており、2部、3部は前作(100億稼ぐ超メール術 1日5000通メールを処理する私のデジタル仕事術)の内容を現代のツールに併せてブラッシュアップした内容となっている。自分は前作は読んでいないのだが、今使っているツールが今回の内容に近いので、あえて前作は無視してしまった。


個人的に読みたかったのが2部と3部。Gmailを最近使える環境になったというのもあり、従来からの課題であったメールを捌くための材料になればよいと思ったからだ。そして、その効果は抜群だった。記載されていること自体はそれほど目新しいことではないのだが、少なくとも自分の数十倍のメールを日々捌いていると思われる氏の記述には説得力があり、とりあえずなにも考えずに実践する気になる。

最も役にたったのがGmailのキーボードショートカットとその使い方。ツールを使う際にヘルプやマニュアルを見ないで使う癖があるせいか、この手の機能はあまり使うことはなかったのだが、今回使ってみて驚いた。キーボードから手を離さずに処理をできることが、これほどラクだとは。。。

また、メールの処理方法自体も効率重視で分かりやすい。基本的な思想はGTDに近いものを感じるが、メール中心に仕事を進めることを前提に、よりシンプルにしたようなイメージだ。これも個人的には目からウロコで、受信トレイからメールが消えること(既読、未読問わない)がこれほど気分がいいとは思わなかった。

Gmailを軸にした解説になっているため、Gmailを使える環境にない人には直接的なメリットはないかもしれないが、その手法は参考になると思われる。ただし、Gmailを使ってその感覚をつかんでから自分の環境に持ち込んだ方が良いのではないかと思う。まあ、これまでも自前のメーラーを利用し、ショートカットキーを使いまくって処理をしている人は問題ないのかもしれない。

3部のメーリングリストの活用方に関しても、2部のメール処理の効率化があってこその話だと思ってしまう。メールの処理が滞っている状態では、グループのコミュニケーションツールまでメールに統合されてしまうことは、情報がメールに集中しすぎてしまい、効率低下につながると考えてしまいかねないし、自分もそう思っていた。

というわけで、実行手段がとてもリアルに説明されているため、とても分かりやすく試しやすい。メールの処理に苦しんでいる人には極めてオススメ。価格も1000円程度と安いので、あまり抵抗なく買ってしまった。。。

稼げる 超ソーシャルフィルタリング

稼げる 超ソーシャルフィルタリング

ポメラ (pomera) 4日目

ポメラ4日目。

実は初日に一度データが全部消えてしまい。ふざけんなこのやろうと吠えたこともあったのだが、それ以外は特に問題もなく快適に利用している。キーボードの感度にも慣れてきた。

しかし、休日中だからということもあろうが、1日においてポメラを開く回数は極端に少ないということがわかった。基本的ポメラはメモであれブログであれほかの何であれ、入力を行うためのツールであるから、書くときにしか使わない。あたりまえだが。

参照にはBlackberryやノートパソコンなど、ネットにつながっている端末を利用する。自分が書いた文書でさえ、ポメラ上で参照することは非常に少ない。だろう。ぶっちゃけ、ブログの文章を書くときでさえ、物足りないと感じることもある。文章を書く際に自分の記憶だけで完結できることはとても少ないからである。それは、過去に自分が書いたものだったり、いつか使うことを想定してためてきた資料やブックマークだったり、同じテーマで書こうと思っていたが、下書きのまま保留になっていた下書き原稿だったり、誰でも様々なものを利用しながら文章を書き上げているに違いない。

ただ、そんなことは、ポメラのコンセプトからはずれていると元々言われているわけで、あくまでメモ帳の延長上にいるわけだから、ノートパソコンでメモ帳やテキストエディタで今までやってきたことが、独立して端末になったものだと考えるしかない。むしろ、昔のプリンタ一体型のワープロ専用機を使っている感覚に近い。

そして、不思議な現象も起きている。

今は家にいて、ノートパソコンも使える状態にいるわけだが、この文章を書くのにノートパソコンではなく、ポメラを利用している自分がいる。何でだろう。たぶん理由はいくつかある。

  1. 電池切れを気にする必要がない
  2. 文章を書くことしかできないから集中できる
  3. 何となく気分がいい(今だけか?)


前述の話ではないが、未だにワープロ専用機にこだわって執筆活動を続けているプロの方々の感覚と近いものがあるのかもしれない。道具としての気持ちよさと、よけいな機能が付いていないことによる集中力の向上。集中力やモチベーションは個人の問題ではあるが、道具でそれがコントロールできるのであれば、それはそれで良いと思われる。

まあ、ポメラを使い初めてまだ4日目の新参者なので、余りたいそうなことを言えたもんでもないが、率直に感じたことなので書いてみた。

みんなどれだけ使っているのだろうか。

KINGJIM デジタルメモ「ポメラ」 DM10クロ プレミアムブラック

KINGJIM デジタルメモ「ポメラ」 DM10クロ プレミアムブラック

自分が使っているのはこの色だった。