- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/07
- メディア: 文庫
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余計なことを考えたくないときがある。
ただ、何かに没頭していたいときがある。
そんなときは本を読んだり映画を観たり飲みに行ったりするんだけど、
通勤とか、電車の中で楽しめるのは本くらいしか思いつかない。
とはいえ、時間を忘れさせてくれるほど楽しませてくれる本はそんなにない。
この本はおれを没頭させてくれた貴重な本だ。
とにかくテンポがよく、キャラクターも個性的で魅力的。
物語の筋も面白いけれど、キャラクターが勝手に動き回ってる感じが好きだ。
自分の遊び場だった池袋を舞台にしていて、
登場する地名や風景を全てイメージできて楽しかった。
マコトみたいに、クールで情に厚くて人を差別しなくてユーモアがあって行動力があって頭がキレる人になりたい。
なんて・・・
中学生くらいから、しょっちゅう池袋をうろついていたが、
おっかない思いをしたことは一度もない。けど。
友達はよくカツアゲされていたり、集団でボコられたりしていたりしていたし、
親父には「西口はうろつくな」とか「わき道には入るな」とか、よく言われていたし、
本職がいっぱいいるってことも知ってた。
むかしの話だ。境界線はわかんないけど。
あぁ、おっかねー町だな池袋。
もう近づくのはよそう(ウソ)。
と、没頭できる本。
続編も読まなくては。
ドラマは観てない。観てみようかとも思ってるけど。