おもしろかった。こういう日もあるんだな。予期せぬ夜のマンガ喫茶で読んだ2セット目。これも完結してたのがラッキーだった。
1巻の(うその)あとがきに書かれていること。
「男たちよ、仕事や外見を言い訳にするのはもうヤメロ!! いっぱいフラれてから全ては始まるぞ!! 常にモテ期だと思え!!」
とあるが、自分の過去の経験に基づき書いているわけではなく、作者は女性である。
読み終わってから知ったことなのだが、確かに振り返ってみれば女性視点で描かれているような気がする。心理描写は男性も女性も1人称で書かれているのだが、なんとなく、男性の心理描写が女性からみた男性の心理、というイメージに見えるから。
内容としては、全くモテず(自分でそう思いこんでいる)に年を重ね、モテないことにコンプレックスを持っている主人公が、予期せずモテ期(主人公は勝手にそう思っている)に突入して生活に色(本人がイケル気がする女性との関わりが増える)がでてきたのをきっかけに、自分で勝手に作り上げた自分像の殻を徐々に突き破り、少しずつ経験を重ねながら女性(そして男友達)に自分をぶつけられるようになっていく過程を描いている。
というのは、事が進展しているのは全部我を忘れて、いや、体裁や余計なことは考えずに自分をさらけ出してぶつかっているタイミング。相手がどう思っているとか、こう思われているかもしれないとか考えているときは全部悪い方向に進むように描かれていて、あーそうだよなー、自分もそうだったよなーとか考えてしまう。まあ、なんとなく自分とだぶらせてしまうわけです。
他人が自分をどう思ってるかなんぞ、本とのところはどうやってもわかる分けないのに、勝手に自分で想像を膨らませてしまって、よい方向とか、相手の性格とか、自分はどう思われているとかを考えすぎてしまって、訳が分からなくなる。あげくの果てに自分のキャラを勝手に作ってふさぎ込み、感情ではなく妙な理屈に基づいて行動すると裏目にでる。
やだやだ。でもしょうがないんです。モテたことないと心配だから。コンプレックスだっていっぱいありますよ。ほかの男の方が魅力的にも見えるしね。あぁよくわかる。
まあそんな風に、昔を思い出したりして読んだ人も多いのではないかと思います。ずっとモテてた人は別として。
きっと主人公は、あの先どこかでうまく行くのだと思います。どういう形であれ。
近々ドラマにもなるみたいです。
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