葉桜の季節に君を想うということ (本格ミステリ・マスターズ)
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/03
- メディア: 単行本
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いい気分だ。久々にミステリを読んだ気分にさせられた。
このミス、本格ミステリ・ベスト10で1位を、週刊文春ミステリーベスト10で2位をとった作品。評価があまりにも高いのと、本の価格も1800円と高いのでなかなか手が出せなかったが、夏休みなので思い切って買ってしまった(関係ねーか)。
いや面白い。ミステリなんで内容について多くは触れられないが、女好きで我がままで自信満々で情に厚いという、結構ありがちな探偵役が登場するミステリが嫌いじゃなければ、すんなりと物語に入っていけると思う。おれは大好き。
「葉桜の季節に君を想うということ」というタイトルも、しっかりとした意味を持っていて、その意味を理解したときには少し感動した。こういう考え方も好きだ。
1800円は高いけれど、映画を観ることを考えれば決して高くない。十分すぎるほど楽しませてくれる作品だと思う。