Inspirational Mind

2003.10.11 - 2011.04.11

稼げる 超ソーシャルフィルタリング

堀江貴文氏の新刊「稼げる 超ソーシャルフィルタリング」を読んだ。

Twitterでのつぶやきやブログが非常に面白かったこと、その後おもわず有料メルマガに申し込んでしまったこと、そしてそのメルマガがまた異常に面白かったこともあり、基本内容については信頼していた。なんとなく、読んだらすぐ使えるような内容を記載するはずだという思いこみもあった。

また、氏がライブドア時代に執筆した「100億稼ぐ仕事術 (ソフトバンク文庫)」などで、1日5000通のメールを捌いていたことが記載されていたことや、自分の現状の仕事を省みた際に、メールのウェイトは非常に高いにも関わらず。その裁き方の工夫は対してしていないこと。また、今回の内容が従来のメール術をベースにGmailiPhoneTwitterなどの「いまのツール(GmailTwitteriPhone)」を活用に視点をあてた現代版だと言うこともあり、発売された直後に即買いした。

本書は3部構成で、1部がTwitteriPhoneによるソーシャルフィルタリング、2部がGmailを利用したメールの捌き方方、3部がメーリングリストを利用した仕事の進め方がまとめられている。本のタイトルであるソーシャルフィルタリングは1部にかかっており、2部、3部は前作(100億稼ぐ超メール術 1日5000通メールを処理する私のデジタル仕事術)の内容を現代のツールに併せてブラッシュアップした内容となっている。自分は前作は読んでいないのだが、今使っているツールが今回の内容に近いので、あえて前作は無視してしまった。


個人的に読みたかったのが2部と3部。Gmailを最近使える環境になったというのもあり、従来からの課題であったメールを捌くための材料になればよいと思ったからだ。そして、その効果は抜群だった。記載されていること自体はそれほど目新しいことではないのだが、少なくとも自分の数十倍のメールを日々捌いていると思われる氏の記述には説得力があり、とりあえずなにも考えずに実践する気になる。

最も役にたったのがGmailのキーボードショートカットとその使い方。ツールを使う際にヘルプやマニュアルを見ないで使う癖があるせいか、この手の機能はあまり使うことはなかったのだが、今回使ってみて驚いた。キーボードから手を離さずに処理をできることが、これほどラクだとは。。。

また、メールの処理方法自体も効率重視で分かりやすい。基本的な思想はGTDに近いものを感じるが、メール中心に仕事を進めることを前提に、よりシンプルにしたようなイメージだ。これも個人的には目からウロコで、受信トレイからメールが消えること(既読、未読問わない)がこれほど気分がいいとは思わなかった。

Gmailを軸にした解説になっているため、Gmailを使える環境にない人には直接的なメリットはないかもしれないが、その手法は参考になると思われる。ただし、Gmailを使ってその感覚をつかんでから自分の環境に持ち込んだ方が良いのではないかと思う。まあ、これまでも自前のメーラーを利用し、ショートカットキーを使いまくって処理をしている人は問題ないのかもしれない。

3部のメーリングリストの活用方に関しても、2部のメール処理の効率化があってこその話だと思ってしまう。メールの処理が滞っている状態では、グループのコミュニケーションツールまでメールに統合されてしまうことは、情報がメールに集中しすぎてしまい、効率低下につながると考えてしまいかねないし、自分もそう思っていた。

というわけで、実行手段がとてもリアルに説明されているため、とても分かりやすく試しやすい。メールの処理に苦しんでいる人には極めてオススメ。価格も1000円程度と安いので、あまり抵抗なく買ってしまった。。。

稼げる 超ソーシャルフィルタリング

稼げる 超ソーシャルフィルタリング