「私に詩を与えてくれたことに感謝している。
才能なんてちっともないけど
詩と私は血みたいなものつながっている」
「壊レタココロ」っていう詩集のあとがきの一節だ。
著者は竹内めぐみ。下北沢の路上で手書きの詩集やデモCDを売っていたらしい。
この本は、帯に書かれた「気取ってんじゃねーよ 誰だっておかしいんだ」っていう手書きのフレーズと、巻末のあとがきを読んだだけで、衝動的に買ってしまった。
詩としての質や、日本語としての美しさは良くわからないが、確かに伝わってくるものがある。
何よりも強く感じたのは、この子は詩を書くことで生を繋いでいるのだということ(今現在は知らんけど)。自分の想いをまっすぐに書き綴ることで、自分を保っているのが伝わってくる。
つまり、自己表現とはこういうものなんだと思う。
小説、詩、絵、音楽。。。
何であっても変わらない。表現することで自分を救っている。
プロの場合は必ずしもそうだとは言えないが。
人は誰でも、自分に合った表現方法を持っていて、見つけられた人は幸運だ。
才能なんて関係ない。自分が満足できればそれでいい。
酒の席では吐きだしきれない感情を表現するための別の方法。
さておれは。。。
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壊レタココロ (竹内めぐみ、2003年ディスカバー21 )