Inspirational Mind

2003.10.11 - 2011.04.11

たたみの危機

おれは畳部屋が好きだ。
部屋の中ならどこでも座れる自由度とい草の香りが大好きだ。
将来自分で家を建てるとしたら、最低一部屋は和室を作りたいと考えているし、
そのときの連れが反対しなければ、畳中心のリビングとかも作ってみたい。
偶然にも、今住んでいるアパートも畳部屋だ、

その畳が危ないらしい。

二十五日から九月五日まで、全国畳産業振興会が「このままでは畳が危ない」キャンペーンで、CMを流すらしい。今朝の産経新聞に小さい記事が載っていた。
何でもこの十年間で畳の需要は半分にまで落ち込んでしまっており、今も減りつづけているとか。

いま、新築のアパートで和室中心の部屋構成になっている物件はほとんどないだろう。
おれの部屋は和室だが、なんといっても築二十九年。非常に古い。
今残っている和室のアパートはみんなこんなものなのだろう。

振興会が進めようとしていることは、畳の良さをわかってもらうとか、畳は懐かしい匂いがするから落ち着くとか、いったい誰に対してPRしようとしているのかよくわからない。

畳が好きな人間はたくさんいるはずだ。
せっかく「和」ブームなのに、畳自体が話題に上ることはあまりない。
ライフスタイル誌で紹介される一人暮らしの部屋も、おれが住んでいるような古いアパートばかりだ。

おれが家を建てるときに、和室を作る費用がとんでもない価格になっていないことを祈る。


全国畳産業振興会
全日本畳事業協同組合