Inspirational Mind

2003.10.11 - 2011.04.11

古い風呂と水とおれ

 うちの風呂はぶさいくだ。
 かっこ悪い古い風呂桶に、馬鹿でかいボイラーと排気口。ほとんど水で水圧の小さなシャワーと、なぜか床上20センチについてる換気口。この風呂は嫌いだ。
 部屋は悪くない。安い家賃とそこそこの広さを持ち、風呂とトイレが別で駅から10分弱の立地。窓も大きく丁寧にリフォームされた部屋は築年数と家賃を考えると文句はない。でもこの風呂は嫌いだ。

 築28年を超える木造のアパートに付属するうちの風呂桶は正方形で狭い。足を丸めて体育座りをして風呂に入ると、きっと棺おけに入っているように見えるんじゃないだろうか。そんな風呂につかりながらも本を読んでたりするわけなのだが・・・
 燃費の悪さも半端じゃない。身近な人には良く話すが、うちの冬のガス代は7000円を超える。理由はひとつ「毎日風呂を沸かすから」。それだけ燃費が悪い。冬の夜、深夜12時に帰ると寝るのは2時をまわる。水をためる時間と合わせると、風呂が沸くのに1時間半近く待つことになるからだ。冬はいつも寝不足だ。だから、夏はシャワーで済ませる事が多い。水圧が小さなシャワーは夏でも厳しいが、お湯が出るだけ耐えられる。
 この風呂を使うようになってから、ホテルや銭湯や人の家の風呂など、自分の家以外の風呂に入ると感動するようになってしまった。お湯がちゃんと出るっていうあたりまえのことがなんとすばらしいことか。そう、まともな風呂に入れると言うことは幸せなことなのだ。

 今日、うちの風呂の新たな欠点を見つけた。欠点と言うより欠陥に近い。ってか故障かもしれない。
 もともと、うちの風呂にはお湯をため続けることができない。引っ越してきてから栓は2度ほど変えたのだが、効果はあまりなかった。漏れていないように見えるのだが、夜に水を張ると朝にはなくなっている。この時点でもう少しちゃんと調べておくべきだった。名前が良くわからないのだが、風呂桶とボイラーをつなぐ穴があると思う。桶から水を吸い出してあっためるための穴だ。
hurooke.bmp
 よくみると、ボイラーからなのか、その穴のあたりからなのかはわからないが、ちょっとずつ、しかし着実に水が漏れているようだった。完全に故障だ。2年越しで気づく風呂の故障。情けなくって涙が出る。今週末にでも大家さんに話してみることになるだろう。
 うちの風呂も少しは「まし」になるのだろうか。それ以前にこの古いアパートの大掛かりな風呂を直すことなんてできるのだろうか。不安を感じながらも今日は寝ることにする。<追記 7月5日>
今年の5月の更新時になおしてもらい、だいぶ快適になった。
俺が予測した故障箇所は大体あっていて、丸ごと交換してもらうことになった。
いまでは、シャワーや風呂桶に悩まされることもない、快適な日々だ。
いってみるものだ。