具体的にどのタイミングからなのかはわからないが、最近のジャストシステム製品が好き。私が大学に入学した当時、PCを購入してプリインストールされてくるソフトウェアには一太郎が含まれていることも多かった（実際には、一太郎プリインストールモデルと、Wordプリインストールモデルを選択できるようになっていたのだが）。
単純なワープロソフトの市場では一太郎はWordに完敗したわけだが、あるタイミングから方向転換、というか進化したのだと思う。現在の一太郎は、文書を書くという既存のプロセス以外にも手を伸ばす。情報を集める（インプット）、発想を広げる、発想を整理する、文書化する（アウトプット）といった、ひとつのアウトプットを出すためのプロセスすべてを網羅しようとしている。これが個人的にHITした。
一太郎の機能やコンセプトで足りない部分に関しては、積極的にほかのソフトを取り込み、それぞれが補完しあってスイート製品に近い構成を作り上げている。「Concept Search」「ネタの種」「アイデアマスター」「一太郎」「花子」「ATOK」「各種辞書」。Officeの呪縛を忘れ、これらの製品を組み合わせて使用すれば、業務の生産性は結構変化するのではないかと思う。
ジャストシステムの製品は、現状の仕事の環境を改善することを常に頭で考え、様々な道具や手法を使ってあれやこれやと考えているのが好きなタイプの人の心をくすぐる。スイートとしてジャストシステムの製品だけを使うことはないと思うが、「ジャストシステムはおもしれー」と思っている人は結構いるとおもうのだが、どうだろうか。
