Inspirational Mind

2003.10.11 - 2011.04.11

読書の価値を高めるには

小説をのんびり楽しみながら読むのはおいといて、大半の本は自分の仕事や人生に役に立てようと思って読んでいる。どこかで、本を読むことは教養を高めることであって、すぐに活きるわけではないがあとからボディーブローのように活きてくるみたいなことを聞いた気がするが、読み終わった直後から少しずつ忘れていく現実を考えると、本を読むタイミングでアウトプットを意識する必要があると考えるようになった。


ところが、これが非常に難しい。というか、このテーマをのんびりと考える時間がなくて困っている。


いま考えただけだが、自分が読んでいる本には3種類あると思う。

  1. 後に資料として使う本
  2. 自分の力を向上させるための本
  3. ただ楽しむための本(小説など)

1.に関しては、付箋とメモをうまく使い、重要な箇所、引用して使えそうな箇所などを明確にしておくことで、実際にその本が必要になった際に引っ張り出せばよい。必要なときにすぐに引っ張り出せるようにしておく工夫は必要だが、特に問題ない。


問題は2.で、本を読んで感銘を受けたとしても、それを自分の力にうまく変えていくことは非常に難しい。付箋を張っておいても、必要なタイミングで手元にその本がなければ役に立たず、本に書かれていることを記憶するなんてことはもちろん無理だ。それができるくらいなら自分の力に変わっているだろう。

本を読むタイミングも難しい。自分に役に立つと信じて読んだとしても、実践せずに自分の力になることはないので、自分の仕事に直接的に関係のない本の内容は気づくと忘れていたりする。もちろん、印象に残ったキーワードは覚えているが、その具体的な内容に関しては概ね忘れる。かといって、自分が困っているタイミングで本を読むのでは間に合わないケースも多々ある。速読ができる人がうらやましい。


現実には、気に入った本を繰り返し読みながら、自分の力に少しずつ変えていくしかない。普段持ち歩く本は増えていくが、自分の成長に応じて必要がなくなる本もある。それも許せる範囲だとは思うのだが、普段読んでいる本の量と単純に比較すると、どうも勿体ないような気がしてならない。


これは、本に限らずネット上の情報にも言えることで、ネットから得られる情報量を消化しきれていない気がする。ここでは結論は出ないが、今後のテーマの一つにしたいと思う。