Inspirational Mind

2003.10.11 - 2011.04.11

理想を想い描いて

 高3の冬に受けた全国模試の偏差値は30台だった。30台の偏差値なのに変なプライドだけは持っていて、六大学より下のレベルの大学は受けなかった。当然、合格する大学などなく浪人決定。

 浪人が決まったときの目標は「現役で落ちた大学に合格すること」。現役のセンター受験の直後に急に不安感に包まれて、それから4月まで必死に勉強することになる。「予備校が始まるまでに普通のレベルになるんだ・・・」、そう考えて集中して勉強した。

 4月の全国模試では、目標としている大学はすべて合格ラインギリギリに達していた。受かるか受からないかわからないくらいの、レベル。肩の力が抜けていくのがよくわかった。「ホッと」してしまったわけだ。
これで何とかなるだろと思ったのを覚えている。

 万が一のために受けた滑り止め以外で合格したのは「現役で落ちた大学」だけだった。

 あの当時はなんとも思わなかったし結果にも満足していたが、今考えてみると真剣に勉強を始めたときに立てた目標がすべてだったわけだ。4月に安心してしまった後は、それほど成績が伸びるわけでもなく、集中力も格段に落ちていた。偏差値30台の時に決めた予備校だったため、自分の力とまったく合っていなかったせいもあるが、すべては自分のモチベーションの問題だろう。

 もちろん、東大合格を目標にしていたら合格していたなどとは言わないが、自分で限界を勝手に決めていて、集中力を目標にあわせて落としていたことも、確かだと思う。まあ、当時は必死だと思っていたけど、入試直前の1月、2月にドラクエ6にはまってた記憶もあるし、映画も10数本見た記憶もあるし、必死では・・・ないよねぇ・・・

 人間、目標設定がすべてなのではないかと思う。目標がでかい人間の方が魅力的に見えるし、かっちょええ。目標にたどり着くまで満足はしないし、前に進み続けてる気がする。たぶんそれは半分生き様になっていて、そのまんまその人の魅力に繋がってる。

 仕事、プライベート、なんでもかんでも・・・ 高い目標。でも等身大。ゲゲ。
 立派な大人になりたい。かっちょええ大人になりたい。